プランにあたって
木造平屋の田舎暮らしに憧れて亀岡への移住を決断した看護師夫婦のための住まいです。
別の場所で暮らす親が友人を招いたりと、ご夫婦以外の人にも使われることを想定した、開放的なリビングスペースと、奥のプライベートなスペースを大きな土間玄関が繋いでいます。
将来は親も共に住むかもしれない、
子供ができるかもしれない、
小さなカフェをやるかもしれない、
ヤギを飼うかも(!)しれない…
まだ若い夫婦のまだわからないこれからの未来に沢山の可能性が見出されるように
対話を繰り返しながら決めていったカクカクと雁行する平面と、
そこに広がるリズミカルに反復するギザギザ屋根が、確かな拠り所となる骨格を与えています。
それは亀岡盆地を囲む背後の山並みと集落の街並み、どちらにも溶け込む佇まいを形つくることになりました。
DATA
竣工:2019年11月
構造・規模/木造在来工法
主要用途/住宅
場所:京都府
設計・監理/堀田浩平(株式会社ハル建築研究所)
写真撮影/山田雄太
2020.02.12|WORKS