■プランにあたって:
本プロジェクトは、新興分譲地に計画された住宅です。
敷地は閑静な住宅街の中でも三方道路に囲まれ、その内2方向が歩道という恵まれた土地に計画されました。
そこで建物自体はシンプルな長方形とし敷地の真ん中に配置しました。
敷地の空いたスペースには雑木や下草を被い、敷地の境界線を曖昧にする計画を行いました。
雑木や下草は年月が経てば経つほど、周辺の歩道に越境し周辺環境に馴染みながらも境界線を曖昧にしてくれます。
また、周辺を雑木で囲むことで住宅地に住みながらも、より快適で緑豊かな環境を創り出してくれます。
内部計画では出来る限り窓辺に居場所を創り出し、動線の先に開口部を設けることで外部との繋がりを創り出してくれます。
そんな自然を上手く取り込んだこの住まいは、家にいながらも四季折々の変化や時間の変化を楽しませ、
クライアントの日常に日々豊かな変化をもたらしてくれるはずです。
DATA
竣工:2018年9月
構造・規模/木造在来工法
主要用途/専用住宅
場所:京都府木津川市
敷地面積/171.2m² 延床面積/108.4m² 建築面積/79.1m²
設計・監理/久我義孝(ハース建築設計事務所)
写真撮影/山田雄太
2019.01.22|WORKS