松栄の家-うなぎの寝床に建つ住まい-

■プランにあたって:

本計画は東西に間口5.5m×奥行32mという
京都の「うなぎの寝床」のような敷地に計画されたプロジェクトです。
そのため南北は建物に囲まれ非常に採光と採風が確保しにくい条件でした。
そこで、主要な用途を二階に配置し、
凛として佇みながらも周辺環境に溶け込む浮遊する長屋を構築しました。
そして接道となる前面側と実家の敷地に繋がる裏側のどちらからも動線が確保出来るように
浮遊した長屋の一部をピロティとし、屋根のある半屋外空間として長い路地空間を確保しました。
建物全体としては出来る限りコンパクトに無駄な用途を省き、
その代わりに内外部に余白を創り出し、そこに樹木や植物を配置することで、
家のどこにいても自然を感じ、季節や時間の変化を楽しめる豊かな空間を確保しました。
この無駄のないすっきりと落ち着いた和の空間は、
クライアントの日常に芸術的な自然の変化を日々与えてくれます。

DATA

竣工:2017年4月
構造・規模/木造在来工法 、2階建
主要用途/専用住宅
場所:滋賀県水口
敷地面積/175.14m²
延床面積/115.72m²
建築面積/69.35m²
設計・監理/HEARTH ARCHITECTS  久我 義孝